ビックリマンシールは人気がだいぶ落ち着いたとはいえいまだに高価取引されています。その法則と理由を教えます
ビックリマンシールとはロッテから発売されたお菓子におまけとして付いていたシールである。
様々なシリーズが発売されたがやはりもっとも有名な(社会現象にまでなった)ビックリマンシールは「悪魔VS天使シリーズ」であろう。
その後もスーパービックリマン、ビックリマン2000、ひかり伝など様々な後継ビックリマンが登場するが、初代のビックリマンシリーズを超える人気は出なかった。このビックリマン悪魔VS天使シリーズは1985年に発売されたのだが、当時小学生だった私の記憶にもいまだ新しい。全国的には発売当初から人気のあったビックリマンシールだが、本格的に人気が出てきたのは第五弾あたりからだと個人的には思う。メーカーでも生産が追いつかず、「ビックリマンは一人3個まで」などの張り紙が記憶に新しい。
このような人気をほこったビックリマンではあるが、その後様々な社会問題に巻き込まれていくこととなる
ビックリマンシールはその絶大な人気により、メーカーがまったく意図しなかった方向性に流れていくこととなる。
主に2方面からの社会問題に大別できるだろうか、最初に問題になったのはビックリマンシール欲しさの恐喝事件である。1箱40個に1枚しか入ってないヘッドといわれるシール欲しさに恐喝事件が発生したのである。当時私が通っていた小学校でも「学校にビックリマンをもってくるのはやめましょう」などといったキャンペーン(?)が展開されていた。無用のトラブルを避けようという学校側の考えであろうか。この問題とほぼ同時期に起こったのが捨てられるお菓子の増加である。結果としてシールだけが欲しいために本体であるべきお菓子を捨てる人間があとを絶たなかったのである。
その後のビックリマンの道を決定的にしてしまう事件(?)がその後起こる。
公正取引委員会の勧告である。前述のように1箱に1枚しか入っていないヘッドと呼ばれるビックリマンシールはその素材からして他のシールを圧倒していた。具体的にはホログラムやプリズム素材が使用してあるのだ。余談ではあるが、ヘッドのことを「キラ」とか「キラキラ」と呼ぶことがあるのはここからきている。
結果的にその希少性、豪華さがあだとなる。素材の価格が許容される限界を超えている、出現率に賭博性がある恐れがある、といった指摘をされたビックリマンシールは素材の価格差をほぼなくし、ヘッド(キラキラのシール)の出現率を10倍ほどひきあげることとなる。これがファンが離れることとなった最大の原因だと考える。
ただ、根強いファンは常にいるもので、売り上げが落ちて(販売枚数がへって)以降のビックリマンはその枚数事態が少ないために高値で取引される傾向がある。
事実オークションなどで通販というか取引されているシールは認知度が低いものが意外な高値で取引されていたりするものである。